LC520/575(68040)
 
初めて手にしたパソコンです。その当時パソコンを持つなんて考えもしなかったのですが、転職して札幌に移り住んだお祝いに友人から頂戴しました。カラー画面 に愕然とし、本当にうれしくてうれしくて毎日さわっていました。パソコンでなにをするができるのかもわからずに「さわっていただけ」でした。
 
初期スペック
CPU 68LC030(25Mhz)
RAM 24M(16M SIMM増設済)
Hard Disc 160M
CD 2倍速(キャリー式)
 
HD160Mの中に「駅すぱーと」とかが入っていて、もうすでに空きは30M程度、プログラマーの友人に相談し、とにかくフォントやなんやかんやを削除しまくりどうにか動かしていました。システムフォルダの中身をいじったのもこの頃からです。思えば、このマシンをこの時期に最初にいじったのが、MACオタクへの第一歩だったのかもしれません。OSについての色々なことを知ったのもこの頃です。この当時(1998年)すでに十分旧式で、ネットに繋ぐのも一苦労しました。OSは友人に頂戴した7.6、当然ネットの知識などなく自分では全くどうすることもできません。でもとにかくインターネットに繋ごうと購入したモデムはHUCOMの336000bpsで、それに付属していたIE4.01とこれまた友人に頂戴したクラリスメール2.0でパソコンライフをエンジョイしていました。その後、あまりのHDの空きのなさに外付け500MのHD(IOMEGA)を購入しました。中をこじ開けていじるなんて、とんでもない!これで合計660M、当時の僕には信じられないくらいの広大なHD領域でした(笑)。
2年ほど使用したところで、やはりもう少し高スペックのマシンに移行したくなり、Parforma5210を中古購入。クロスケーブルで繋いで「家庭内LANだー!」などと喜んでいましたが、だから何かができるわけでもなく、しばらく使用されない不遇な時代となります。
 
Paforma5210
CPU Power PC 601/120Mhz
Hard Disc 800M
RAM 64M
VRAM ?
CD 4倍速
 
パフォーマのスペックはよく覚えていません。今は友人の家に奉公に出しましたので、手元にありません。こちらも内蔵電池がへたってしまい、単三電池3本をビニールテープでぐるぐる巻きにして、内蔵モデムをはずした穴からコードを出してくっつけていました(笑)。
そんな光の当たらない520に転機が訪れます。友人が一人暮らしを始めるにあたり「とにかくメールのできるマシンが今すぐにほしい」ということで、うちの520に再び脚光が当たったのです。早速友人宅へ運び、接続テスト。今回はPanasonicの56000bpsモデムでした。紆余曲折の末ようやくネットに接続、友人からは感謝されましたが、当然インターネットは目も当てられないほどの遅さ。その友人は数ヶ月後に当時新発売されたシェル型のi-bookを購入し、520は再度出戻ってきました。またまたお部屋の大きいオブジェに成り下がってしまった520は、今度は近所に引っ越してきた後輩のお宅へと引き取られていきます。彼もまた僕が最初に味わったのと同じ感動「カラーのパソコンなんて頂いてもいいのでしょうか!!」を噛みしめていました(笑)。彼のところではしばらくテキスト入力などで活躍していたみたいですが、僕が7200を購入したときに一緒に7200を購入し、当然520は使われなくなり、またまたまた僕の手元に戻ってきました。

ここまで縁があるのなら、たとえ使わなくても手元に置いておくべきなのではないか?と思い始め、なんの使い道もないのに結局手元に置きっぱなしになっていました(この頃になると、すでに「欲しい」という人がいなくなってしまったというのが一番の理由ですが...).

そして結婚してから「お子さまパソコン」として、最後の奉仕の機会が520に訪れます。ネットで知り合った方からコプロを頂き、暫くはメモリ最大(36M)コプロ付きで動かしていましたが、さすがにもう限界で、オークションにて575マザーを購入。これが68040に差し替えてあるマザーだったので、現在ハンダゴテを使わずにできる簡単改造の最終形態ではないでしょうか?

 
ばっちりLANで繋がっています。
ポート配置が違うので、カバーは575のものに換えてあります。前の方がきれいに使っていたようなので、520のヤニ色が目立ちますね(笑)
575のマザーボードです。LC-PDSスロットにネットワークカードが刺してあります。会社で余っていたものを頂いたものです。真ん中の黒いのがCPUです。コプロ付き040です。
マザーボードの展開写真です。右がマザー、左がLANボードです。
子供が7200へ移行したら、中身をばっちりいじくってi-MACのマザーなんかをつっこんでみるのも楽しそうです。入らないかなー?でもモニタを液晶にしたら、結構スペース空きそうですよねー?横幅がなくても、縦に突っ込めば入りそうじゃないですか(笑)?今はOS8.1、元気にキッドピクスと機関車トーマス(Pipin用ソフト)が動いています。
 
現在のスペック
マザーボード LC575へ差し替え
CPU 68040/33Mhz(コプロ付き)
RAM 36M(32M増設)
Hard Disc 1.2G(7200内蔵HDを移植)
CD 2倍速(そのまま)
VRAM 512K×2(1M)/32000色表示可能
 

おまけ

LC520の内蔵電池は3.6Vのリチウム電池(円筒形)ですが、コンビニなんかでも売っているカメラ用電池の3Vでも十分にその役目を果 たしてくれます。それではLC575でも大丈夫なのではないかと思い、専用電池(四角くて黒いやつ)からコードを切り取り、カメラ用電池にビニールテープでくっつけて入れてみました。純正の専用電池は確か4.5Vですが、この3V電池でも問題なく起動しますし、時計が狂うなどの不具合もありません。Old Macを楽しんでいる方は、試してみたらいかがでしょうか?

 
樹理にはG3DT 433Mhzが宛われたため、初代樹理MAC LC520は押入にひっそりとしまわれました。残念ながら、私にはこれ以上のMACを同時進行でいじる甲斐性がありません(泣)。
 
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